私はダッシュで階段を駆け上る。





涼太はなにかあると屋上行くのは分かってるんだから……!




「……っ涼太!あのね!」

「俺はのぞが好きなんだよ!

もう苦しいんだよ……




ほっといてくれよ‼」



初めて聞いた、


こんな涼太。



私は知らない。



いや、気づいてた。


「涼太……」




隠す目からポロポロと涙がこぼれている。



「ねぇ、涼太!


私は……っ、涼太の気持ちには応えられないけど、


私にとって涼太も紗良も晴人も‼


……みんな大切な人なんだよ?


私のわがままだけど、また4人で仲良くしたい。」



「4人でなんか無理なんだよ‼


……もう、壊れるしかないんだよ。



だって紗良は……っ」



なんでよ、



なんでそこでいつも止めるのよ。



私だけいつも知らないまま。


「私を仲間外れにしないでよ!

紗良がなに!どうしたって言うの‼」



バンッ





< 13 / 14 >

この作品をシェア

pagetop