私と、総長と、幹部候補の三角関係。


入学式は特別なこともなく終了した。

その後、私は先生に呼び出された。
私なんかしたかな?

『大原。悪いんだが、龍岡の面倒を見てやってくれないか?』

はぁ??
なんで私が……思い当たる節がある…。

『アイツは先生たちの言う事は全く聞かないんだ。頼む!』

頭を下げる先生。


むむむ…。
アイツの面倒を見ることによって起こる悪夢。

馬鹿にされる。
成績落ちる。
老ける。
性格悪くなる。
口が悪くなる。
私自身馬鹿になる。


嫌、嫌々嫌々!

『そこをどうか!』

え!?私、また顔に出てた!?

頭を深く下げる先生。


「わ、分かりました。」

渋々、嫌々ながら承諾した。

先生は目がキラキラするほどの笑顔で怖かった。


ちくしょう!
私が押しに弱いことを知っての作戦だな!

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