隣の家の王子様♡~俺様幼なじみに恋をした~






「・・・・・なぁ」





「な、何?」








「・・・・・お前さ、好きな奴、いんの?」








「・・・・・へっ?」








いきなりの質問に少し動揺してしまう








「・・・・・えっと、い、いるよ?」







だってあたしの好きな人、冬樹だもん







そんなことが言えたらどんなに楽なんだろう?







言いたい、けど、怖い・・・・・








「ふぅん。」








冬樹は興味なさげにそう言った








「冬樹、は?」







「・・・・・いる。」








ズキッ






「…そっか」







ヤバイ、声が震えちゃった







なんだか視界も歪んできた







泣くなっ!ここで泣いたら、冬樹に迷惑かけちゃう!









あたしは必死に涙を堪え、無理矢理笑顔を作った









「頑張ってね!冬樹!」








「おぉ。あかりもな」








「っ、うんっ!」







この瞬間、二人の間に距離ができてしまった







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