恋は涙色
結花と楽しそうに話す海斗をみる。
前までは私にしかみせなかった笑顔を今では他の子に振りまいて。
これじゃあ、どっちが彼女なんだかわからないよ…。
「海斗…」
無意識に口からこぼれた名前。
なんでだろうね、私。
こんなにもヒドい扱いを受けていても、まだ好きなんだ。嫌いになんてなれない。
「好きなんだよ…バーカ…」
小さく呟いたその言葉は、昼休み終了を知らせるチャイムの音でかき消されてしまった。