桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「おい、早くしろ!」


はぁ…。


仕方ないか。


本当は目立ちたくなかったんだけどなー。


「おい、そこで何をしている?」


突然聞こえた威圧感のある声。


カツンと靴を鳴らしながら近づいてくる。


「ひぃっ」


ん?


顔が真っ青?


怯えてるのか?


「もう一回言う。何をしている」


あ、今度は疑問形じゃない。


それが不良達をもっと怯えさせた。


「お、お金をちょっと…っ」


「あぁ?」


「ひっ!」


うん、結構殺気出せるのね。


これはすごい。


私のところの副総長くらいはあるんじゃないかな?


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