桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「はい!幹部室にいてます!」


「サンキューな!」


そしてまた腕を引っ張る光汰。


うん、もうここまできたら逃げないから。


腕を引っ張るのはやめようか。


痛くはないけど、目線が痛いから。


「ここが幹部室や!」


幹部室って言っても、普通の部屋みたい。


まぁ、私のところもそうだから何も言えないけど。


「おーい!帰ったでー!」


「光汰さん、もっと静かに入ってこれませんか?」


あれ、敬語?


もしかして光汰が言ってた〝あいつ〟?


「すまんすまん。…よし、2人ともいるな」


「…何かあったんですか?」


「ちょー紹介したいやつがいるんや」


「紹介したい人ですか?」


お、そろそろ出番ですかね?


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