桃の姫〜最強姫の愛した族〜
「亜柚菜ー!今日はヒマか?」


「はぁ…」


やっぱり…。


「もーノックしてって言ってるでしょー?」


「ごめんごめん、ついついいつものくせでさ」


「それ、もう5回目だよ…」


「あれ、そんなに?」


そう言って笑うのは、私の幼なじみの榎本依亜。


生まれつきの銀髪は太陽の光に照らされキラキラと輝いている。


空色の瞳も依亜にピッタリ。


依亜は榎本組の若頭で、狼鬼の総長さん。


家同士が仲いいため、お互いの家を行ったり来たりしている。


「それより今日ヒマ?」


「今日はこれから悠里達も会うの」


「あー仕事でなかなか会えないんだっけ」


あ、依亜知ってるんだ。


おじさんに聞いたのかな?


「そうなの。…あ、依亜も行く?」


依亜と悠里達は私経由で知り合った。


族は違うけど、仲良くしてくれてる。

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