桃の姫〜最強姫の愛した族〜
ははっ、これで未来は組を預かるんだよな。


そう思うと笑えてくる。


私は…だから甘いんだ。


もっともっと鍛えないと…。


大切な仲間を失ってからじゃ遅いんだ。


「…仕事に口出す気はないよ。だけど俺は仲間にはなってほしくない」


「悠里…」


「私も反対です!亜柚菜さんには私達の亜柚菜さんでいてほしいです!」


「雪美…」


みんなの思いが聞けてよかった。


私達は間違っているかもしれないけど、それが私達なんだ。


「ありがとう!これでスッキリしたよ!」


「それならよかった」


「元気になってよかったです!」


笑顔の2人に私も笑顔が零れる。


本当、この2人に話してよかった!


あ、そうだ。


「ねぇ、ところで2人に聞きたいことがあるんだけど…」


「何ですか!?」


「また何かあったのか?」


悠里さんよ、またとはなんでしょうか。


私、そんなにやらかしてないからね?


「麗と玲也が白龍に入ってるって知ってた?」


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