桃の姫〜最強姫の愛した族〜
さすが2人。


一発で倒してる。


さてと、私は私のやるべきことをしないとね。


奥の方で青ざめている男の元へと静かに歩みよる。


後ろに下がっていくけど、残念ながら後ろは壁。


もう逃げられない。


「ねぇ、仲間を置いて逃げる気?」


「ひぃっ!く、くるなっ!!」


くるって言われても…ねぇ…。


逃げるから仕方ないじゃん?


「こっちは終わったよ」


「急所にばっちりやりました!」


いや、ばっちりやりましたって。


そんな笑顔で言われても。


「そう。…仲間、ヤられちゃったみたいだぜ?」


「あ、あいつらは仲間じゃねぇっ!」


仲間じゃねぇ…か。


ばんっ!!


思いっきり壁を殴る。


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