オレンジの世界

瀬良君への気持ちを自覚してから
瀬良君に振り回されてばかりだ。

…いや、会った時から
私は瀬良君に振り回されっぱなしだ。

「それじゃ、結菜ちゃん。またね。」

「ま、またね…。」

学校の玄関で瀬良君と別れる。
瀬良君は涼しい笑みを浮かべていた。


いつになったら
瀬良君に振り回されなくなるだろう…。
そんな日はくるのだろうか……。


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