年暮れの夜に





……突然、
影が見えなくなった彼の声が

背後から聞こえて


びっくりして
何かにつまずいた私の体は



「……っきゃ…!」



次の瞬間には

大好きな
彼の温もりにに包まれていた。





「…弥生……」




安心する温もり

優しい匂い

私を包む逞しい腕

厚い胸板


私の名前を呼ぶ
…………甘い、声…




「…しゅう……せぃ……っ」





全部、全部、

貴方の全てが
愛しくてたまらないの。


あの頃から

この気持ちは
何一つ変わってなんかいない。






ーーーーー貴方が、大好き。







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