悪魔とあたし

Devil11




優斗はフッと笑った



…あ…優斗の笑った顔ってこんなにかっこよかったっけ?
久しぶりだもんね……



「藍海…おいで…?」



優斗が両手を広げた



「ばか…優斗なんか…
優斗なんか…大ッ嫌い…!
大ッ……嫌いなんだから…」



そう言って藍海は勢いよく優斗に抱き着いた



「ごめん…ごめんな…」



優斗は自分の胸で泣く藍海をギュッと抱きしめた…



そして藍海が泣き止むと頬の涙を指で拭ってくれ、そっと優しくキスした



軽く触れるだけのキスをすると藍海の手を握って学校を出た



「優斗…どこ行くの…」



「行けば分かる。」



「…そう…」



< 167 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop