みずいろハート
石狩先輩...でいいのだろうか。石狩先輩は鍵を取りだし、ドアを開けた。

「入って」

「お邪魔します...」

「...お邪魔しますって今日からここが家でしょ」

そうだった。私は言い直した。

「ただいま...」

「お帰り」

石狩先輩が言ってくれた。少しだけ嬉しかった。家のなかは真っ暗だ。誰もいないのだろう。

「三星」

「は、はい」
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