今宵も、月と踊る

運命なんてこの世にはない。

ずっとそう思ってきたのに。

あなたは簡単に覆してしまった。

……誘われる。

……攫われる。

……囚われる。

運命のその先へ。

ここではないどこかへ。

運命という名の鎖に雁字搦めにされた私は、一体どこへ向かうのだろう。

既に鎖は解かれ自由の身になったというのに、彼は私を離してくれそうもない。

運命の先にあるもの。

それは……揺るぎない愛だった。

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