アドベント・カレンダー
彼女の話

希美子

11月も終わりの最後の金曜日、会社帰りの雅志がツリー型のぬいぐるみのようなものを抱えて帰ってきた。



「スタバに寄ったら、見つけてさ。懐かしくなって買ってきちゃったよ。」



はい、と手渡されて思わず受け取る。



大きさは高さ30㎝くらいで、数字が書いた小さな袋がたくさんくっついている。



「ね、これ何?」



透明のフィルターで軽くラッピングされただけのそれには説明書も何もついていない。



わからなくて首を傾げる。




「あ、知らない?」
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