片恋ひらり。
別れ話



「旬っ・・・」


私は、野球のユニフォーム姿で玄関に向かおうとしてる旬の元に走っていった。


「あのねっ・・・旬に謝らないといけないことがあっ・・・」



ガツッ


「っっとーぉぉぉぉぉ!?」

自分のひざとひざがぶつかって、見事にこけてしまった。


「ったぁぁぁっぁぁっぁぁぁっぁ・・・」




旬がビックリしてみていて、笑いをこらえている。


「あっ・・・あの私・・・」


私はうつぶせになって顔を上げたまま。


「昨日のことがあってなんなんだけどっ・・・?
私・・・本当は優のことが好きだって気づいちゃったの・・・」



ぎゅっと目をつぶる。


どうしよう・・・ついにゆっちゃったよーぉ↓

怖い怖い・・・。



「ミレイ」



「はっハイっ!?」


そこには、優しい笑顔の旬がいた。



ほっぺをもぎっと引っ張られた。


「ふぇっ!?」


「・・・知ってたよ俺・・・俺のほうもずるかったんだよ・・・
だって優が美玲を好きなのを知ってたからさ。」


「・・・ぇ」


「ありがとう・・・」


「しゅっ・・・」


< 29 / 53 >

この作品をシェア

pagetop