片恋ひらり。
アイアイ傘



「すごい雨だーぁ」


「梅雨だからなー・・・美玲傘持ってる?」


「この前買ったスティッチの傘があるはず・・・ ・・・?」


傘たてにない。



「ぱくられたぁ―――――↓!?」


買ったばっかなのに・・・。



名前書けばよかったぁ。



優が、入り口でバサっと傘を開いた。



「入れよ」


ドキン



「ありがとうっ・・・」



声のトーンが上がっちゃった。


優の傘は、紺色で大きい。


男の子って、感じ・・・


うわぁ・・・これって・・・



アイアイ傘ぁっ!?



「優ってさ、いつから私のこと好きだったの?」


思い切って聞いてみた。


「俺っ!?」


「うん俺。」


「えとー・・・。入学式ん時かな?」


「そんな前っ!?」


「おうよ」
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