ミントグリーン~糖度0の初恋~


シンタくんと顔を合わせるのはちょうど1か月ぶりくらい。



だけど、最後に会ったときはまともに顔も見れなかった。



だからだろうか?



ものすごくものすごく久し振りな気がする。



この爽やか笑顔。





「お疲れ様。 もう帰れるの?」



私とは違って全くブランクを感じていないらしいシンタくんはいつもと何一つ変わらない仕草で私の頭をくしゃくしゃと撫でた。



「あ……な、何で…?」



私はまだまだ信じられない気持ちで、うまく喋ることもできない。



「何で…って。千波が言ったんじゃない。

今年のチョコレートは手渡しでしかあげないよって。

だから、もらいに来たの。
やっと工事終わったし。


メールもしたんだけど、まだ見てなかった?」




可愛らしく首を傾げる姿に力が抜けた。



おかげで私はやっといつもの調子を取り戻し始める。




「見たよ! でもあんなメールじゃ何も分からないもん……」



「あ」



抗議しながら肩に掛けていたバックに手を突っ込んでスマホを探す私の向こう側に何かを見付けたらしいシンタくんが声をあげる。




「あれ? スマホない……」



尚もバックをかき回しながらシンタくんが目を向ける方に私も振り向いたら、私のスマホをヒラヒラさせながら4人の女子を引き連れた渡辺先輩が目に入った。




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