私の人生を決めてください
昨日とは別のごはん屋さん。
気の扉で仕切られたテーブル席。

「あたしウーロン茶にする。花菜ちゃんもウーロン茶?」

昨日は距離を置くことになったことしか言わなかったわたしを、今日も聖ちゃんは気遣ってくれる。

吐き出す場所を与えてくれる。

それに甘えそうになる。

そうじゃなくても、家に居たくなくてわたしは彼女を利用している。

こんなわたしにつきあわせてごめんなさい。


注文したウーロン茶とアラカルトがテーブルに並んだ。

「ねえ」

聖ちゃんが呼びかけてきた。



「言える範囲でいいから、吐き出せるものは吐き出しな?」


聖ちゃんの言葉に心臓が掴まれた感覚がした。


吐き出されたものは涙だった。
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