君と私の5年間。
トイレ掃除をしていたら、上からたわしが落ちてくる。バケツで水をかけられる。

怖くて個室に鍵を締めてこもると、ドンドンと戸を蹴り、大声で「開けろよ!!こら!!」なんて怒鳴られる。

図工の時間、学校の近くの公園でスケッチするために筆箱を持っていこうとすると、なくなってる。

どこにあるかと思って探せばベランダに、投げ捨ててある。

国語の班活動では自分だけ役割を与えられず、ハブられ、黙って座っているしかなかった。

居るだけで汚物扱いを受け、教室で座ってると机を蹴られ、椅子は倒される。

震えながら泣く私を見て、あいつらは決まってこう言った。

「消えろよ」 「何泣いてんの?」 「目障り」

< 11 / 395 >

この作品をシェア

pagetop