君と私の5年間。
体育ですら会えるわけが無くって。

このまま苦しい受験期へ入って?つらーくながーーい受験に耐えて?

きっともう、普通の中学校生活を、静かに終える。そんな気でいた、4月。

受験生という自覚もなくて、漫画制作もピークに達していた。

それとともに、奏人はひんぱんに3年A組に遊びに来ていた。

奏人の親友が3年A組にいるから。

偶然とはいえかなり嬉しかった。

そして、5月の後半には隣の県にある『お城』の改修工事が終わって、見学しに行くらしくって。

あわよくば奏人と回りたいなぁなんて思ったりしてた。

< 119 / 395 >

この作品をシェア

pagetop