君と私の5年間。
もとは、地元の小学校に行っていたらしい。そして、なにかの事情で小6の時、大阪へ。

なぜか、中3になって、私達のいる、池原中学校に、転校してきて、奏人と仲良くなった。

それはもう、放課後2人っきりで話していても楽しそうにするくらいに。

.....彼女である、私が1mも離れてないとこにいても、話し続けるくらいに仲良さそうだった。

美人で家庭的で、家庭科なんて完璧で、気も利いて、ポニーテールもよく似合ってて....。

そのうえ、身長は低かったけど小柄で、すらっとしていて細くて.....。

かなわない。もし、小雪ちゃんが奏人のことを好きだったりしたら。そう思うと、ハラハラした。

あの子と比べて、何もできないし、細くもない私。悔しさとかもあったと思う。憧れとか、嫉妬だってあった。

だからか、小雪ちゃんのことを少し避けてしまってることもあった。そして、中3の夏は幕を閉じた。

これから始まるのは、凍えきった冬か、はたまた、暖かい、幸せな日々なのか。まだその時のわたしは知らないー.....。
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