君と私の5年間。
そして夏休みに入ったある日、今日は地元の角谷神社のお祭りで....。

周りにいるのは仲の良さそうな恋人同士ばかりで、私と林原くんのような『ニセカップル』はいくら探しても見当たらない。

本当に相思相愛で、一緒にいるだけで幸せ、みたいな人達ばかりで。

ひねくれた私にはひどくまぶしくて、輝いて見えた。

大人が聞いたら笑うかもしれないし、悪いのはお前だと呆れるかもしれない。

だけど、この年の角谷神社のお祭りは行かなかった。行っても辛いだけで、孤独だと再認識するだけだから。

家でこもって自作漫画を描きまくった。

そうする事で全て、全て無かったことにしようとした。

まるで、消しゴムで消すように、林原くんとのことを白紙に戻そうとしたんだ。

そんな感じで中学校二度目の夏、様々な思いを抱えて悩みこんだ夏は過ぎていきましたー...。
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