ドラマチック・ロマンス
美咲との電話を切ったあと、すぐ伊吹から電話が掛かって来る。





「もしもし、伊吹!?」




私は急いで電話に出る。




嬉しいよ、伊吹・・ずっとずっと想っていた人だったから。





「誰と電話してたんだ〜?」




伊吹は、浮気かぁ~なんて私をおちょくる。




「美咲だよ!浮気なんてするはずないでしょ!」





ちょっと怒った感じで伊吹に言う。




「蝶野かぁ〜!花菜は俺だけだもんな?」





「・・・・そうだよ、伊吹だけ。」




私が意を消してそう言うと、プッツンと伊吹は黙ってしまった。



「伊吹、どうしたの?」



私、付き合い方とか・・・やっぱり下手?




「いいや・・・俺、本当に感動してんだ。ずっとずっと会いたかった、おまえに会えるなんて、夢見てるみたい。」



「私もだよ。」



伊吹と会えるなんて思わなかったから。




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