タカラビト

重-side 颯斗-




あ。

またいる。

ん?ベッドホンかけてない。

は?泣いてんじゃん。


望月は泣いていた。

その姿を見ると望月の横に歩いている自分がいた。

「なに、泣いてんの。」
俺は少しからかいまじりに言ってみる。

「泣いてないし。」
望月は強がってる風にさらっと言う。
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