恋に落ちた悪魔

古川君の憂鬱








ーー古川君sideーー


キーンコーンカーンコーン

あの日から少したった。


「あ…。」


「もーぉ。和くんどうしたの?ボーっとしてたけど、もう委員会おわっちゃったよ?」

隣で花梨が可愛い顔しておこる。

「ごめん、なんか、ぼーっとしてた。」

へへっと作り笑いするけど、ばかな花梨は安心して、そっかぁーっという。…ほんとはボーっとしてたのには理由があるけど…

なんて考えてたら…





「あっ、和くん!へへへ。今日はね、なんと、遊くんが一緒に帰ってくれるのーっ!ひさしぶりだなぁ。ふふ。」


ドクン。
俺の心臓が嫌な音をたてた。




< 38 / 179 >

この作品をシェア

pagetop