殺し屋の愛し方




そんな生活をしていれば、母との接触など皆無だった。

憧れた……______、《外》の暮らしを。







両親が居て、父は働き、母と料理して、それを父が帰ってきたら、みんなで
食べる。
それで、母は嘘ではない笑顔を見せ、父もつられて笑う。もちろん私も。



その憧れ(妄想)の原点となったものは、娼婦街を囲んでいる檻みたいに頑丈なブロック塀の、ところどころ崩れ落ちている片目程の穴から見た、
《外》の家族。



あぁ、あれが親というものか……―――――。




名もしらぬ他の子供が、顔もしらぬその父親と、声もしらぬその母親とのあいだに居て、楽しそうに笑う。



あこがれを越して、たまらなく嫉妬した。
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