私の彼氏は最低浮気男ですが?
「ーーんで?話って何?」

ニヤニヤ顔で聞いてくる星羅。

屋上につながるドアの前だからか少し暗い。


「あのね…隼人の浮気現場見ちゃった」


ごく普通に答える。

「ふむふむ…いつもの仲良してるやつではなく?」

「うん。キスシーンを目撃。」

「ふむふむ。…で?」


ニヤニヤ顔をかえず私に聞き返す。
その顔は私が何をしたいかもう気づいているようだった。


「ふっ。わかってんでしょ?」
「まーね。」
「「逆襲」」

声がそろう。


「ふふっ!莉子という可愛い彼女がいながら浮気なんて…どうしてやろうか?」


ここまでで読者の皆さんもわかったであろう。

…私達の腹黒さ…をね?


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