黒田さんと山海くん
過去。

3年前・・・


「黒田さん!呼ばれてるよ!」


ドアの近くにいるクラスメイトに呼ばれた。


「はーい」


そう言ってドアまで行く。


「あなたが黒田美麗?」


私を呼んでたのは、同じ学年の知らない人だった。3人組できてる。


「はい。」


「じゃあついて来て。」


いきなり言われた。


これってよく漫画とかである呼び出しってやつ!?まぁ、ついて行くけどね・・・


そのままついて行った。連れてこられた場所は、物置にされてる教室だった。


「入って。」

 
そう言われて教室のなかに入った。


バンッ!


入ったとたん、ドアを閉められた。これで私のにげばがなくなった。


「あんた何なの!」


・・・いきなり言われても、「人間です。」としか言えないのだが。


「何で直人くんといつも一緒なのよ!!あなた直人くんのなんなのよ!」


「そうよ!直人くんだって迷惑してる!」


「直人くんに近づかないで!!」


いや、直人迷惑してないでしょ。直人から話し掛けてきてるし。って言うかほとんど直人から話し掛けてるからね!?私のせいにしないで。


「あなた達こそ直人の何ですか?彼女ですか?それに私、直人と話してる時は、朝か放課後くらいですよ?そんなに話していませんよ?」


ガンッ!


「あなたこそ、何彼女ぶってるのよ!」


そう言われてみぞおちを蹴られた。


そして、後ろの棚にぶつかった。

< 22 / 76 >

この作品をシェア

pagetop