君に届くまで。




他愛もない会話をしながら俺達は歩いて、
本屋さんを覗いたり、服を見たりした。



途中でコンビニに入って、ご飯を買って。

たまには公園で食べようと言った彼女。


「俺は別にいいけど、寒くないの?」


そう俺が問うと、彼女は


「二人でいれば寒くないよ。」


と、いたずらっ子みたいに笑って言った。



そして結局、公園で食べることにした俺達は公園の隅にある、青いベンチに座り、また会話に花を咲かせた。


「.....ねぇねぇ....ちょっと交換こしてくれる?」


そう言って俺の食べてる焼きプリンを見つめて、少し恥ずかしそうに言う彼女。


俺はそんな彼女が可愛くて、からかいたくなって


「.....はいはい、、、どーぞ。」


そう言って彼女の口元にプリンの
乗ったスプーンを持っていく。


「......」


頬を更に紅くして、固まる彼女。


「...いらないの?」


俺がそう言って、スプーンを離そうとすると、彼女は諦めたのか、パクッと口の中に含んだ。

そして、ふふっと笑い、美味しいと言った。



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