大魔法使いの孫



 「ねぇ」


 「何でございましょう?」


 「記憶はどうなるの…?アタシがいなくなった後のここの世界の」


 それが気になるの


 「もちろん消えますよ。茜様の記憶は消しませんが、ここで茜様と関わった人物の記憶は全て」


 「そう…」


 じゃあ、コレが最後なんだね…


 「千里…」


 アタシは千里の前に行った


 千里はまだ眠ったままだ


 「今まで色々と迷惑かけてごめんね…コレが最後になるから伝えたいの。今までありがとう…ほんとに楽しかった。毎日千里と他愛もない話しで笑って、泣いて、喧嘩もしてよね?貴方がアタシを忘れても、アタシはこれから先貴方を忘れることはないと思う。

  言いたいことまだまだ沢山あるのに……上手く出てこない…ごめん…うぅ…っ…」


 お別れってこんなに悲しいんだね…


 今まで、ずっと一緒にだったからこんな気持ち初めてだ


 
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