もしも明日もあったなら。

そうなんだ、と言って立ち去る弥生を見たあと、

「ゆかりぃぃぃい!!」

私は絶叫した。

「何よー、いいじゃん」

全く反省してないゆかり。

「うぁあ、もうダメだ…」

私がダメだと思った理由は、億が一の確率で弥生が少しでも気があったら、わざわざ好きな人がいる人を好きにならないと思う。
私はそう。

だから、もう絶望的になっていたのだ。

「もぅ、ごめんて!ほら、帰り学活だよ」

「うん……」

あまりの気の落ちように駿にめちゃくちゃ心配されたのは言うまでもない。

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