もしも明日もあったなら。
日常.2
「美雪、なんのようなの?」
いきなりゆかりが喧嘩腰で白石さんに話しかけた。
私たちは今、白石さんに呼ばれてあまり使われない廊下にいた。
「もぉー、ゆかりったら怖いよぉ」
ニヤニヤしながら白石さんは言った。
「いつもの態度でいいよ。めんどくさいな」
ゆかりがイライラしているのがわかった。
「あっそう。女子だけど初対面の子がいるから、と思ってたんだけど」
さっきとかわって急に冷たい声になった。
でも、怖い笑顔と先がカールしている髪を話しながらクルクルするのは変わらない。
…私空気だ…。
思い返せば私は白石さんとは喋ったことないんだし。
あー、どうしよう…
「で、用は何なのってさっきから聞いてるじゃん」
「ゆかりのその態度好きじゃないわ」
「美雪に好かれたいなんて一言も言ってないけどね」
「うっざ」
「うるさいよ、ぶりっこ女」
あれ?なんか喧嘩気味になってない?
いつもこの二人そうなの??
私はひとりで悩んでいた。