もしも明日もあったなら。

クラスで女子と話していると隼人が若干暗い顔で戻ってきた。

「どうしたの?」

「いや、なんか白石が憲由といたから、ちょっと気になってな」

何気なく聞いたことなのにすごく危ない答えが返ってきた。

「隼人遊ばれてんじゃない?」

ゆかりが横から口を挟んできた。

「はぁ?なわけ。ありえないだろ!」

「どうだか。隼人は騙されやすいからね~」

「ゆかりに関係ないだろ!?」

「そうだね~。でもあたしは忠告したから」

「僕もだよ」

「ぺこ!お前勝ったんだって!?良かったな!」

「お、おぅ…ありがとう」

「男子サッカーは二位でバスケが優勝とか凄すぎるあたしのクラスまじ天才」

「そんな俺も天才だな!」

「調子のんなアホ面ぁ!!」

「うっせーよ!!」

「そういえば、花咲の声聞こえたよー、応援ありがとな」

「え!?いやいやいや、私なんて」

「褒めてもらってんだからいいじゃん!」

隼人との口論が終わったゆかりがからかってきた。

「うー…」

「女子頑張れよ!」

「応援しに来なさいよね」

「当たり前じゃねぇか」

「僕らも応援してもらったしね」

「おれも応援するー」

これは恥ずかしいプレーは出来ないな。

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