暗黒マスク伝説『ワンピースとダースベーダーと私』
「ワンピースだけだと、なんか肌寒いなあ」


 自宅アパート着いた加奈。

 自転車に乗ろうとして、ポツリともらす。



「でも、いちいち部屋にあがって上着を取ってくるのも面倒だし」



 このままでもいいか、と思った時、ふとあることに気が付いた。

「そう言えば、玄関にパパのトレンチコートが置いてあったっけ。

 それでいいか」


 加奈はアパートの駐輪場から引き返す。



 玄関を開けると、靴箱の上には丸められたコートがあった。


 それに袖を通し、前のボタンもきっちり留める。











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