暗黒マスク伝説『ワンピースとダースベーダーと私』
14】2本目のソウルセイバー
 倒れた事務員さんに駆け寄る数人の職員。


「大丈夫!?」

「山川さん、山川さん!!」


 抱き起された事務員の山川はぐったりとしていて、とても自力では立てそうにない。
  

 目を回した彼女は、うわごとのように「ダースベーダーが攻めてくる・・・」と繰り返している。



 かわいそうに。

 おそらく当分の間はうなされ続ける事だろう。


 まったく。

 余計な事しかしない加奈である。




 いっこうに目を覚ます気配のない山川は、奥の休憩室へと運ばれていった。



 そんな様子を見ていた加奈は

「貧血を甘く見ちゃいけないぞ♪」

 と、ウインクをしながら呟いた。



 もちろん、そのウインクはマスクによって見えなかったが・・・。
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