初恋 二度目の恋…最後の恋
小林さんと一緒にまだ夜になると肌に感じる温度は冷たい。寒いという感じではないけど、それでも、ひんやりとした空気が私の身に纏う。高見主任のマンションからコンビニまではそんなに遠くなかった。歩いていく先にコンビニの看板が光っている。
この距離だから、高見主任は私と小林さんが行くのを許したのかもしれない。コンビニまでの道は楽しくて仕方ないし、夜の冷たい空気も少しの酔いには気持ちがいい。
最初はお茶を飲んでいた私も途中からは高見主任に勧められて白ワインを飲んでいた。酔ってしまったというか、ほろ酔いで少し足元がふわふわとする。高見主任のお気に入りのワインは飲みやすいもので、これ以上飲むと本当に歩くのが厳しくなりそうだった。
横を歩く小林さんも気持ち良さそう。そんな暗い夜道を歩いていると上の方から優しい声が響いてくる。
「ねえ、美羽ちゃん」
「なんでしょう?」
「美羽ちゃんって優しいよね」
今の会話の中でどうしていきなり『優しい』という言葉が出てくるとは思わなかった。どうして優しいと思ったのだろうか?私からすると小林さんの方がずっと優しい。
「普通だと思います」
「ううん。優しい」
それだけ言うと、小林さんは何も言葉を発しない。響くのは歩く音だけ。
「私は小林さんの方が優しいと思います」
私の言葉がまた暗い夜道に静かに響く。
「ありがとう。美羽ちゃん」
この距離だから、高見主任は私と小林さんが行くのを許したのかもしれない。コンビニまでの道は楽しくて仕方ないし、夜の冷たい空気も少しの酔いには気持ちがいい。
最初はお茶を飲んでいた私も途中からは高見主任に勧められて白ワインを飲んでいた。酔ってしまったというか、ほろ酔いで少し足元がふわふわとする。高見主任のお気に入りのワインは飲みやすいもので、これ以上飲むと本当に歩くのが厳しくなりそうだった。
横を歩く小林さんも気持ち良さそう。そんな暗い夜道を歩いていると上の方から優しい声が響いてくる。
「ねえ、美羽ちゃん」
「なんでしょう?」
「美羽ちゃんって優しいよね」
今の会話の中でどうしていきなり『優しい』という言葉が出てくるとは思わなかった。どうして優しいと思ったのだろうか?私からすると小林さんの方がずっと優しい。
「普通だと思います」
「ううん。優しい」
それだけ言うと、小林さんは何も言葉を発しない。響くのは歩く音だけ。
「私は小林さんの方が優しいと思います」
私の言葉がまた暗い夜道に静かに響く。
「ありがとう。美羽ちゃん」