偶々、
誤魔化すかのように笑い飛ばして。
「田中さん、エンジニアってパソコン、ですか?」
「機械のシステムだからパソコンは使うし、タブレットも使う。今時手書きって、小学校の献立でもないでしょ?」
「そう、そうなんですよ、出来るならパソコンでやりたいんですけど、綺麗でしょ、早いでしょ?でも、使えなくて」
「スマホ使いこなしてるんだから大丈夫」
大丈夫と言われれば心なしかやる気が出る。やる気は出たけれど…。ちらりと田中さんに目線を送ると、何かに気付いた顔を落とす。
「家にパソコンは…、その様子はなさそうだね」
わたしはコクリと頷いてみせた。
やる気があっても肝心な物がない。職場にはあっても使えないわたしは絶対にいじることはなかった。
「田中さん、エンジニアってパソコン、ですか?」
「機械のシステムだからパソコンは使うし、タブレットも使う。今時手書きって、小学校の献立でもないでしょ?」
「そう、そうなんですよ、出来るならパソコンでやりたいんですけど、綺麗でしょ、早いでしょ?でも、使えなくて」
「スマホ使いこなしてるんだから大丈夫」
大丈夫と言われれば心なしかやる気が出る。やる気は出たけれど…。ちらりと田中さんに目線を送ると、何かに気付いた顔を落とす。
「家にパソコンは…、その様子はなさそうだね」
わたしはコクリと頷いてみせた。
やる気があっても肝心な物がない。職場にはあっても使えないわたしは絶対にいじることはなかった。