☆☆☆ 暴れキャンディ ☆☆☆

 茶碗子のフルスイングの右の張り手が箸矢の顔にヒットした。

 「いてええー!」

 「いてええー!」
 
 箸矢も痛かったが茶碗子自身も痛かった。

 「なんでえ?」

 「なぜ?」
 
 確かに今は左胸は箸矢の顔になっているが自分の胸なのだ。
 叩いて痛いのは当然である。
 茶碗子は数秒後それを理解した。
 しかしそれは箸矢が自分の体の一部である事実を認める事となる。
 いくら夢の世界の話でもショックだった。
 
 嫌な夢だった。
< 119 / 210 >

この作品をシェア

pagetop