華道~小悪魔年下男子と同居!?~






「私は言ったよ?それなのに
 涼介、半寝状態だったじゃない。」




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それはお母さん達から男の子が来るって
聞いてその夜に涼介を家に呼んだ時の事



涼介は私のベッドの上でゴロゴロして
アロマの匂いにずっと酔ってた。



「まだいつか分かんないけど
 男の子来るの。一緒に住むんだ」


「…へえ。いいな。俺も弟欲しい~
 あーこの匂い大好き。むにゃむにゃ」




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「あ、そうだったかも。ごめん」


「私はちゃんと言ったからね!」



涼介ったら、真剣な話するとき
いっつも寝るんだから。



「あ、ねえ、百合。
 例の一年、廊下にいる」


「え?」



七瀬に言われて見ると廊下には
唯がこっちを見て手を振ってる。



「なんだろ。ちょっと行ってくる」


「あ、百合、待って、俺も行く」


「え?あ、うん」




なぜか涼介もついてきて2人で廊下へ






唯は涼介を見るなり少し目を細めたが
余裕あり気な顔で頭を下げた。




「早乙女 唯です。って言っても
 この人百合の彼氏じゃないから
 挨拶しなくてもいっか。」



「は、は???」




涼介はびっくりしたような顔で言った。


私もびっくり。



「ちょっとこっちきて」





唯はどうやってそう見抜いたのか
分かんないけど私の腕を引っぱって
どこかに連れて行かれた。

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