鈴姫伝説 SideStory 番外編
そして──・・・・・・。
7年後──。
──リーンゴ━━ン、リーンゴ━━ン・・・・・・。
澄んだ青空に、白い雲がふんわりと浮かんでいる。
そんな晴天のした、ある教会では、結婚式が行われている。
キラキラと、紙吹雪が青空へと舞い上がる。
「お姉ちゃん!
キレイだよぉ~っ」
「ちょっと、せっかくの結婚式なのに、泣かないでよ・・・・・・」
「だって、幸せすぎてぇ~」
ああ、こりゃもうダメだ。
あたしは涙で顔がグチャグチャになっている妹に、白いハンカチを渡す。
幸せ気分いっぱいだったのに、そんな妹──ゆきなの泣き顔をみたら、呆れてしまった。
「う、うえええぇえ」
ブーッと遠慮せず、あたしのハンカチで鼻をかんだゆきなは、怪獣みたいな泣き声を上げると、あたしに抱き着いた。
「ちょ、ゆきな!?」
「よかったねぇ、お姉ちゃん!
幸せになってねぇええぇ!」
「はいはい、ありがとう」