鈴姫伝説 SideStory 番外編





「──それでは、誓いのキスを」




 牧師さんの言葉に、あたしたちは向かい合った。



 千があたしのベールをめくり、あたしを見つめる。




 少しの間だけ、二人だけの世界になったようだった。





 千は、あたしを抱きしめる。



 そして、耳もとに唇を寄せると、囁いた。



「すずか、愛してる」



「っ!」

 



 千は一瞬にして、あたしの唇を奪った。



 角度を変えて、千はキスし続ける。



 長いから!




 そう一瞬、思ったけれど、その考えは吹き飛んでしまう。




 え・・・・・・?




 あそこの、新郎の席に座ってるのって・・・・・・。



 ナディ、ロイル、アンゼリカ、銀さん、エク?




 なんで、あたしに見えて・・・・・・。




 けれど、それは蜃気楼のように消えて・・・・・・。




 それと同時に唇が離された。



 
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