鈴姫伝説 SideStory 番外編
そして、披露宴。
お色直しをしたあたしは、淡い青のドレスに身を包んで千の腕に自分の腕を絡めている。
さっきの、なんだったんだろう。
幸せすぎて、幻影見たのかな。
こんな風だったらいいなっていう、願望だったのかも。
「ねえ、千」
「ん?」
今度は青っぽいスーツに身を包んだ千を、笑いながら見上げた。
「実はさっきね、教会でね、ナディたちの姿見たんだ」
「──それは本当か?」
「え、うん」
千が一瞬、表情を硬くしたのを、あたしは見逃さない。
それでも、気にしないことにする。
「なんか、なんでだろう・・・・・・っあ!
千と誓いのキスしてたときに、ふと見たらいたんだよね~。
キス終わったら、見えなくなっちゃったけど」
なんでキスしてた間だけ、見えたんだろ。
まあ、幻影かな。
「そうか、なら、話は早いな」
千はそう言って、ニヤリと、あの悪戯な笑みを浮かべた。
ギク。
これはなにか、ある!
そうこうしているうちに、あたしたちは披露宴の会場へと入った。