鈴姫伝説 SideStory 番外編





 な、んでいるの?




 一歩、披露宴会場に入ったあたしは、動けなくなってしまった。








「すずか!」




「元気にしてたか?」




「ご無沙汰してますわ、姫様」




「キレイになったね、すずか」




「久しぶり、オレを覚えているのか?」





 ナディ、ロイル、アンゼリカ、銀さん、エク・・・・・・。





「なんで、みんなここに?」





 そして、なんで見えてるの?




 いろいろな想いが入り混じって、言葉にならない。





 千が隣でクスッと笑った。




「今だけ、見えるようになっている。



 あと、俺の友人として招いている。



 この前言っただろう?




 見えない友達を連れて来ると」





 そうだけど、そうだけど、まさか、みんなを連れて来てくれるなんて・・・・・・。




 お母さんたちにも見えているらしく、お父さんなんか、ロイルにお酒進めてるし。




「ありがとう、ありがとう、千!」



 あたしは、人目にもはばからず、千に抱き着いた。



 千はあたしをお姫様抱っこする。



 そしてそのまま、披露宴のあたしたちの席へと運んだ。




「──っ、そ、それでは、披露宴開始です」




 あたしたちの姿をぼーっと見ていた司会は、顔を赤らめ、慌ててマイクを持ち直している。




 ・・・・・・よく考えれば、あたし、何してんだろう!



 自分から、千に飛びつくなんてっ!




< 45 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop