鈴姫伝説 SideStory 番外編
な、んでいるの?
一歩、披露宴会場に入ったあたしは、動けなくなってしまった。
「すずか!」
「元気にしてたか?」
「ご無沙汰してますわ、姫様」
「キレイになったね、すずか」
「久しぶり、オレを覚えているのか?」
ナディ、ロイル、アンゼリカ、銀さん、エク・・・・・・。
「なんで、みんなここに?」
そして、なんで見えてるの?
いろいろな想いが入り混じって、言葉にならない。
千が隣でクスッと笑った。
「今だけ、見えるようになっている。
あと、俺の友人として招いている。
この前言っただろう?
見えない友達を連れて来ると」
そうだけど、そうだけど、まさか、みんなを連れて来てくれるなんて・・・・・・。
お母さんたちにも見えているらしく、お父さんなんか、ロイルにお酒進めてるし。
「ありがとう、ありがとう、千!」
あたしは、人目にもはばからず、千に抱き着いた。
千はあたしをお姫様抱っこする。
そしてそのまま、披露宴のあたしたちの席へと運んだ。
「──っ、そ、それでは、披露宴開始です」
あたしたちの姿をぼーっと見ていた司会は、顔を赤らめ、慌ててマイクを持ち直している。
・・・・・・よく考えれば、あたし、何してんだろう!
自分から、千に飛びつくなんてっ!