鈴姫伝説 SideStory 番外編





 お姉ちゃんの前世の関係で、私は雪女ということがわかった。




 もしかすると、冷たいって言われたりするのは、このせいなのかな?



 
 なんて、考えたりして。




 でも、決して無関心とかじゃないの。



 ただ、表情や態度に出すことができないだけ。



 誤解されてるってことは、わかっている。



 でも、お姉ちゃんだけは、






『みんな、ゆきなのこと、冷たいっていうけど、違うと思う』




『えっ?』




『だって、ゆきなは確かにわかりにくいかもしれないけど、ちゃんと人に優しいし、感情を表に出してもいる。



 いつも冷静沈着ですぐ慌てちゃうあたしと違って、カッコイイもん! 



 ゆきなのほうが、お姉ちゃんっぽいね』






 って、あのかわいい無邪気な笑顔で、私に笑いかけてくれた。



 
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