鈴姫伝説 SideStory 番外編
そんなことを、思い知らされたのは、お姉ちゃんが一人で女神を倒しに天界へ行ってしまったときのこと。
「っ、みんな、これを見ろ!
すずかの字だ!」
朝起きたら、お姉ちゃんがいないことに気づいたナディーンが、お姉ちゃんの書いた手紙を見つけた。
みんなお姉ちゃんを捜していたから、ナディーンの言葉に慌ててその周りに集まる。
なに、これ・・・・・・。
その内容は、ガラナと千がほっとけないから女神を倒しに行く、だから、ごめんなさいという、私たちへの謝罪の言葉だった。
その瞬間、お姉ちゃんの背負っていた運命は、どれほど重いものか、思い知らされた気がした。
みんな、驚きと、衝撃と、悔しさで動けない中、最初に動いたのは・・・・・・。
「っ、すぐすずかを追う!
一人にしてはおけないっ」
ロイルだった。
「待て、ロイル!
慌てて行っても、何があるかわからない。
銀さんを呼んで・・・・・・」
「っ、そんなことをしている間にすずかが危ない目に遭っているんだぞ!?」
今にもロイルは、窓から外へと飛び出していってしまいそうだった。
あんな必死な顔のロイル、見たことない・・・・・・。
あの目は、鈴姫を守る戦士の目じゃない。
『木村すずか』に恋をしている目だ。
一瞬だけだけど、それがズシリと心の中に沈み込んだ。