私を惚れさせて。私の虜になって。
やめて、なんて言いつつも、

こんな時間が大好きだった。

受験前だってのに、ヤバイなぁ…。

「ねぇ、やめて」

「やだ」

「なんでー…」

楽しむように、私の頬を触る。

「や、くすぐったい」

「ほっぺ〜」

完全に、遊ばれてる。

「くすぐった…」

松木が、手を離す。

「やめたよ」

すると、私はすぐに、

「うん」

淋しくなっちゃう。

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