私を惚れさせて。私の虜になって。

「え？」

振り向いたら、まだ終了ボタンが押されてない。

「…やってていいよ」

落書きなんて、何とでもすれば良い。

「いーからやれって！」

引っ張られて、椅子の上に座らされる。

残りは、1枚だけだけど。

私は、だいぶ前にモリとせーちゃんと撮ったプリのように、落書きをした。

「…ん」

終了ボタンを押して、外にでる。

プリントされる間、メールの返信をした。

『困ります。帰っていいって言われたから帰ったんです。なんかあるんならここでいいですから言ってください』

ちょうど出来上がったものを、切り分けた。