私を惚れさせて。私の虜になって。
「まー、うるさい」

松木が一喝を入れたら、

速攻で大人しくなったまーくん。

そうか。まーくんは松木に弱いんだな。

所詮、金魚のフンか。

しょぼんとした、まーくんを傍らに、所詮勉強を始めようとした。

「菅原さーん」

…。

塾長が私を呼ぶということは、

話すことは昨日の続きしかない。

「はぁー」

聞こえないぐらいのため息を吐いて、自習室を出た。

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