私を惚れさせて。私の虜になって。
「おーい!早く来い!」


エスカレーターの前で、松木が手を振る。


「誰に向かって言ってんだよ」

「俊くん」


「ったく、敬意を払ってほしいね」


「それは一生かかっても無理」


ひでぇ、と笑いながら言う俊くんには、

もう、勉強を教えてもらえないんだね。


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